2020年09月

2020年09月29日

読書メモ9月下:松井今朝子、乙川優三郎

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「吉原手引草」松井今朝子
                    2007年  直木賞作品

    時代ミステリー小説。作者は松竹で歌舞伎の企画・制作に携わる。吉原もの、大奥ものは若い頃には拒絶感があった。今回は読める、年取った。
    [うら表紙コピー]から粗筋。お大尽相手に一歩も引かず若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、姿が忽然と消えた。
    [小説の構成]が洒落ている。戯作者の見習いと称する、これも謎の人物が吉原で取材する。十数名の関係者が語る中から、葛城の姿と心が見えてきて惹き込まれる。
   [女衒の言葉]もきれいごとだけではない歴史の一つか。娘を売る親には怠けもんが多い。父親は昼間から酒を呑み、お袋はやたら産みちらかし、世話をされないガキがぞろぞろいる。売るために産むんじやないかと思うこともある。子どもは親を選んで生まれないから哀れだ。吉原に来れば、白いおまんまが食え、お湯に入ってきれいな着物が着られるだけでも御の字だ。お国訛りが厄介でアリンス言葉を教える。


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「生きる」  乙川優三郎
               2001年  直木賞作品   3中編

    表題作は刀剣の出てこない時代小説。亡き藩主への追腹を禁止する家老との誓約を守る。周囲の冷たい目、嫁いだ娘の拒絶、息子の覚悟の行動、理解者の妻も先立ち、多くいた召使いも辞め二人しか残らない。
    詫びしく辛い人生の、ラストがいい、読み返えす。
  「安穏河原」「早梅記」ともに、最後の1ページがなんとも言えなく良い。


mcobalt at 14:35|Permalink絵と音楽・・芸術 

2020年09月27日

天山文庫に寄りました

福島県川内村にある。 
草野心平の蔵書が置いてあり
記念館が併設される。
近くで生まれた。
1903年~1 988年  詩人


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村に来ると茅葺きの家で過ごした。 
天山はテシヤン山脈のことです。
村民の労働奉仕で建て、庭も造った。



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生まれ故郷でくつろぎ、囲炉裏の横で一杯やる。



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村民にも開放した小図書館。



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庭に村民や文学愛好家が集まって
毎年「天山祭」が行われる。


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酒が好きだったので 、会津から寄贈された酒樽が文庫になる。



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    丘の麓にある資料館。中には新宿にあった居酒屋が復元され、写真や書などが展示される。
    係の方が丁寧に案内してくれた。
  

                    冬眠
                                    草野心平

                      ●



(点が一番短い詩です。カエルを題材にしたものが多い。)






mcobalt at 10:44|Permalink旅の風景 

2020年09月25日

移ケ岳に登りました

    うつしがたけ△994.5㍍は阿武隈山地の中ほど田村市船引にあります。田村市には坂上田村麻呂の伝説は多いのですが、山名の起源は不明です。
    郷土誌に「美しが岳」と書かれたものものあるそうです。
                                    福島県  9月20日

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キツリフネソウ(黄釣り船草)



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ピンクのツリフネソウ
も咲き乱れる森の道を登ります


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山頂です、旧石切場の上で岩が露出しています。展望を楽しみコーヒータイムをとりました。


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鋭峰の常葉鎌倉岳が見えます。



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頂上の直下は急傾斜です



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白色のトリカブトもありました



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ゆっくりと花を愛でながら下ります   

*「秋の草木」宇都宮貞子より
    ツリフネソウを戸隠ではユビハメという。子どもたちが十本の指先につけ恐竜のまねをして遊ぶ。緑色の小虫ほどの実は手を触れるとパチッと弾ける。
    山トリカブトは鬼無里ではカブトグサと呼んで指にかぶせて遊ぶ。
                       山の本「アルプ」に連載

    子どもは遊びの名人です。昔の子どもたちは自然の中で動き回っていまた。


mcobalt at 16:40|Permalink山に登る 

2020年09月24日

Farm 通信    9/24

台風は大丈夫かな 
菊には支柱  
白菜とキャベツは小さいからOK
萩が咲きました


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盛夏ほどではない雑草


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手前からセロリ・ミズナ・ メキャベツ
奥はハクサイ・キャベツ


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食用菊が蕾      オクラは種用



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インゲンは豆



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ミョウガ


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ハギは背が高い



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花とハーブは元気です


mcobalt at 16:01|Permalink畑と森の姿 

2020年09月22日

彼岸花と蕎麦の花が盛り

簑沢へ花を見
小学校は閉じたようだ 
稲刈りが終わった頃
賑やかに
運動会が行われていただろうに
                          那須町簑沢  9月22日

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旧美野沢小学校に駐車

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伊王野道の駅    蕎麦と水車

*
    ヒガンバナでつくった首飾りをお地蔵さんにかける地方がある。きっと似合うことだろう。
    縄文期に食料として渡ってきたようだ。飢饉の時には毒をぬいて鱗茎を食べた。


mcobalt at 17:03|Permalink旅の風景